リバイブルΛ出張のススメ:《PSYフレームロード・Λ》考察
先日のYouTubeにおける公式生放送で『LINK VRAINS PACK 2』の新規リンクモンスターが全て発表されました。
各テーマが求めているものをちゃんと持っていて、久々に古いテーマを触り直したくなる良いカードばかりでしたね。《X・HERO ドレッドバスター》? 知らない子ですね…。
今回は、その中でも特にパワーのある《PSYフレームロード・Λ(ラムダ)》に焦点を当てて、その使い方の一つを紹介していこうと思います。
Λの性能
《PSYフレームロード・Λ》のトンデモ効果については皆さん既にご承知だと思いますが、一応復習しておきましょう。
《PSYフレームロード・Λ》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/サイキック族/攻1700
【リンクマーカー:左下/右下】
トークン以外のモンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は手札の「PSYフレームギア」モンスターの効果を自分フィールドにモンスターが存在する場合でも発動できる。
②:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、このカード以外の自分フィールドの表側表示のサイキック族モンスターが除外された場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから「PSYフレーム」カード1枚を手札に加える。
PSYフレームギアはもともと最強の手札誘発と言っても過言ではありません。
《PSYフレームロード・Λ》はそれをさらに強力にする①の効果と、それをサーチする②の効果を併せ持っています。
しかも素材条件がないに等しい。
何度見てもやべぇテキストだ…。
リバイブルΛ出張
《PSYフレームロード・Λ》は【PSYフレーム】に挿してももちろん強いですが、その素材条件の緩さから他のテーマデッキへの出張も期待できます。
【PSYフレーム】でなくとも、エンドフェイズに《PSYフレームギア・γ》をサーチして妨害札として使えるのは非常に強力ですからね。
出張をするのに欠かせないのがサーチ効果のトリガーです。
《PSYフレームロード・Λ》のサーチ効果は「サイキック族をフィールドから除外」という珍しいトリガーを持っています。
なので、自身の効果で除外される汎用性の高いサイキック族がいればそれと一緒に出張できる訳です。
とはいえ、そんな都合の良いモンスターがいる訳……
いました。
《リ・バイブル》
チューナー・効果モンスター
星1/地属性/サイキック族/攻 700/守 300
「リ・バイブル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地に存在し、自分のエクストラデッキの枚数が相手よりも5枚以上少ない場合、2000LPを払って発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《リ・バイブル》は、条件付きで自己蘇生可能で、蘇生後は除外されるサイキック族チューナーです。
手札コストの代わりに条件+ライフコストを要求する《ジェット・シンクロン》みたいな感じですね。
本来はデメリット効果である除外効果ですが、《PSYフレームロード・Λ》と組み合わせる際にはメリット効果に転じます。
《PSYフレームロード・Λ》がいる時に自己蘇生し、適当にリンク素材にするだけで《PSYフレームギア・γ》がサーチできます。
低レベルサイキック族チューナーなので、《緊急テレポート》はもちろん、みんな大好き《水晶機巧-ハリファイバー》にも対応しており、アクセスも容易です。
これはつまりハリファイバー展開を擁する全てのデッキにおいて、リバイブルΛ出張を検討することができるということです。
圧倒的汎用性。
ハリΛ+γ
このリバイブルΛ出張はあくまで出張セットであるため、細かい展開や最終盤面は出張先のデッキに依存しますが、頻出しそうな盤面について少し触れます。
モンスター2体+チューナーからハリΛ+γサーチという盤面が容易に作れます。
この状態で相手ターンにγを投げると、γとドライバーが出てくるので、ハリから出てきたSチューナーとシンクロする非チューナーが確保できます。
普通に《フォーミュラ・シンクロン》を出して《ヴァレルロード・S・ドラゴン》にしても良いですし、先に《シューティング・ライザー・ドラゴン》を出してドライバーを落としておけば、γも合わせて《水晶機巧-グリオンガンド》にすることもできます。お好みでどうぞ。
リバイブルの蘇生条件について(追記)
「《リ・バイブル》の蘇生条件きつくない?」という声がちらほら見られたので、その辺について追記します。
《リ・バイブル》を絡めた展開をするときは必ず《水晶機巧-ハリファイバー》、《PSYフレームロード・Λ》、《リンクリボー》が絡みます。
この展開は基本的に先攻想定なので、あと2枚エクストラデッキを消費すれば《リ・バイブル》の蘇生条件を満たせることになります。
先ほど「ハリファイバー展開をする全てのデッキに出張できる」と書きましたが、あれは若干誇大広告で、正確にはこの追加2枚の消費ができるデッキにリバイブルΛ出張の適正があることになります。
この2枚の消費の仕方は各出張先によって変わってくるでしょう。
理想は《水晶機巧-ハリファイバー》を出す過程や、ハリΛに加えてさらに横に展開する過程で自然な形で消費することです。
もし手札が悪くて追加2枚を消費できない場合は、リバイブルΛパターン以外の展開をすればよく、そこは使い分けになります。
少し無理矢理にはなりますが、《夢幻崩界イヴリース》を採用しているデッキでは、少し寄り道をして《トロイメア・ケルベロス》→《トロイメア・マーメイド》→《夢幻崩界イヴリース》→《PSYフレームロード・Λ》と展開することで、エクストラ2枚を消費することもできます。
いっそのこと最初からEX13枚でデッキを組むのも良いかもしれません。それはないか。
とにかく、汎用性が高いとはいえ、出張ギミックにもデッキとの相性があります。
いかにスマートに《リ・バイブル》の蘇生条件を満たすための追加2枚消費を実現できるかが、この出張をギミックに組み込む鍵の一つになるでしょう。
おわりに
これ以上は具体的に出張先となるテーマに沿って考えた方が良いと思うのでこの辺で終わります。
前回、記事の最後に「早めに更新したい」みたいなことを書きましたが、普通に生活が忙しくてなかなか更新できませんでした。すみません。
多分次の更新も先になると思います。許して。
それにしても、今回の要でもあるぶっ壊れ《水晶機巧-ハリファイバー》を排出した『LINK VRAINS PACK』の第2弾収録だけあって、かなりパワーのあるカードですね。
「また悪用されるんじゃないか」という声もあると思いますが、悪用防止でガチガチに縛られるよりも、色んなデッキで試行錯誤できるこういうカードの方が僕は好きです。
『LINK VRAINS PACK』を担当しているであろう有能デザイナーには、こういうギリギリを攻めたカードをもっと積極的に刷ってほしいです。
お前もそう思うだろ、《リ・バイブル》?
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